2026.10.25
ブログ
親から受け継いだ家を、この先どうすればよいのか。
住む予定はないけれど、思い出もある。家族に相談しても、すぐには話がまとまらない。そんなとき、売却を急いで決める必要はありません。
ただし、必要な手続きや家の管理まで後回しにしてよい、という意味ではありません。相続登記など期限のある手続きは早めに確認しながら、家をどうするか考える材料をそろえていきましょう。
今回は、売る・貸す・残すを考える前に、整理しておきたい3つのことを記してみます。
まず、ご自身やご家族に、その家を使う予定があるかを考えます。
・誰が使うのか
・いつ頃から使うのか
・住むために、どの程度の修繕が必要か
「いつか子どもが住むかもしれない」という気持ちも大切です。ただ、その「いつか」がまだ見えない場合は、ご本人の希望も聞いておきたいところです。
一方で、使う予定がないからといって、すぐに売却と決まるわけでもありません。貸す場合に借り手が見込めるか、修繕にいくらかかるかなど、物件の状態と地域の需要を合わせて確認します。
家は、住んでいなくても維持する負担がかかります。税金や保険料だけでなく、庭の手入れ、定期的な見回り、修繕なども考えておく必要があります。
ここで大切なのは、「誰がその役目を担うのか」です。遠方から通う交通費や時間、ご家族の負担も、数字にしてみると判断しやすくなります。
例えば、次の項目を一年分で書き出してみてください。
・毎年支払っている費用
・管理に通う回数と交通費
・近いうちに必要になりそうな修繕
・実際に管理する人と、その負担
売却価格だけを見るのではなく、持ち続けた場合の費用や手間も並べることで、比較の土台ができます。貸す場合も、家賃収入だけでなく、修繕費や空室時の負担を含めて考えたいものです。
「残しておきたい」という方も、「そろそろ整理したい」という方も、それぞれに理由があるはずです。
思い出を大切にしたいのか。将来使う場所として残したいのか。それとも、管理の負担をこれ以上増やしたくないのか。
売る・売らないの結論だけを先に話すと、意見がぶつかってしまうことがあります。まずは、それぞれが何を大切にしているかを聞いてみてはいかがでしょうか。
そのうえで、費用や家の状態と照らし合わせ、無理なく続けられる方法を考えます。今は残すという選択をするなら、管理を担う人を決め、「半年後にもう一度話そう」など、見直す機会を設けておくとよいでしょう。
使う予定、維持する負担、ご家族の気持ち。この3つを整理すると、次に何を調べ、誰と話せばよいかが見えてきます。
当方では、売却を決める前のご相談もお受けしています。初めから答えを用意していただく必要はありません。
「どうしたらよいか、まだ分からない」
その段階から、今の状況に合う選択肢を一緒に整理していきましょう。
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